【図解入門 TCP/IP】を読む - その3

1.2.2 プロトコルは階層で整理する

 プロトコルで定義されている色々な通信機能は、その処理に応じて階層構造になっています。

1.2.3

TCP/IP参照モデル

4層構造になっています。
下の階層によって役割分担がされています。
自分の層の処理画終わったら他の層の処理には関与しません

階層 階層名 役割
第4層 アプリケーション層 ユーザーに対して、アプリケーションを提供する
第3層 トランスポート層 アプリケーションの識別と、それに応じた通信制御を行う
第2層 インターネット層 異なるネットワークにいる端末との接続性を確保する
第1層 リンク層 同じネットワークにいる端末との接続性を確保する

私達的な覚え方・4321層の順番で頭文字を取って、アトイリと覚えます。

送る側 4 → 3 → 2 → 1 ↩️
受信側 4 ← 3 ← 2 ← 1

層によってプロトコル(約束事)はたくさんあります!その辺はまた後で


OSI参照モデル

7層構造になっています。
TCP/IP参照モデルと同じで階層によって役割分担がされています。
こちらも自分の層の処理画終わったら他の層の処理には関与しません

階層 名称 役割
第7層  アプリケーション層  ユーザーに対して、アプリケーションを提供する
第6層 プレゼンテーション層  アプリケーションデータを通信できる方式に変換する
第5層  セッション層  アプリケーションデータを送受信するため論理的な通信路(セッション)を管理する
第4層  トランスポート層  アプリケーションの識別と、それに応じた通信制御を行う
第3層  ネットワーク層  異なるネットワークにいる端末との接続性を確保する
第2層  データリンク層  物理層の信頼性を確保し、同じネットワークにいる端末との接続性を確保する
第1層  物理層  デジタルデータを電気信号や光信号、電波に変換して、ネットワークに流す

覚え方、7654321層の順の頭文字で、アプセトネ デブと覚えます。


PDUとは (Protocol Data Unit)

各階層で処理されるひとまとまりのデータ、つまりデータの単位のこと。


私たちなりの例え


本書で使用するモデルは以下のように二つのモデルをいいとこどりした5階層のものです。

各階層別のPDUの名称

階層 名称 PDUの名称
第7層 アプリケーション層 メッセージ
第4層 トランスポート層 セグメント(TCPの場合)、データグラム(UDPの場合)
第3層 ネットワーク層 パケット
第2層 データリンク層 フレーム
第1層 物理層 ビット

  • 今日の覚えること
    アトイリ
    アプセトネ デブ

参考

本書のみ